フィリピン大学というのはフィリピンの東大らしい!!
ある縁がきっかけでフィリピンの東大といわれる
フィリピン大学に通う交換留学生と仲良くなった。
日本大使館で開かれた日本人交換留学生会の
グループワークで一緒になったのだ。
興味本位で遊びに行ってもいいか聞いてみると、なんと快諾。
早速、お邪魔させてもらうことに。
秀才が集まるエリートたちの大学
フィリピン大学はとても優秀な人しか入れないという狭き門。
国中の秀才たちが集まってくる。
歴代の大統領も卒業しているという超名門なのだ。
創設は1908年。
学生数はなんと50,000人以上いて、キャンパスはルソン島はもとより
セブ島やミンダナオ島など8か所もあるという。
UP(University of the Philippines)ディリマン校
私の留学先の大学の近くにあるディリマン校。
知り合った留学生はその寮に住んで勉強している。
ディリマンキャンパスはかなり広く、舗装された道路があって
ジープニーやトライシクルが走り回っている。
敷地内にある寮からどこかに行くにはそれを使わなくてはならないそうだ。
その留学生に案内してもらいジープニ―で寮を目指す。
学校の門をくぐると、青々としげる木々が続く。
早々に寮が見えてきた。
舗装された道はまだまだ続いているようだ。
寮は明るい木漏れ日のなかに建っていた。
いろいろと見学させてもらう。
寮を含め、外の世界とは違う景色だ。
ゴミのないきれいな環境。
学生たちはここで国で一番の学問をしている。
これからフィリピンを動かしていく原動力
案内してくれた留学生は
日本の私学に通っていて、交換留学でフィリピン大学に来たという。
その人もおそらく優秀だ。
フィリピン大学は政治家や弁護士、医者、経済学者などをたくさん輩出している。
彼もその学問を英語で修めに来ているのだ。
(とても高い志に自分が恥ずかしく感じる…)
そうして勉強した暁には財閥系の企業に就職するのだ。
フィリピン経済になくてはならない財閥。
不動産や食品、航空産業、鉄道、デパートなど多くの産業を持っている。
財閥に入れるのは、ほんの一握り。
選ばれたエリート、それがほかならぬフィリピン大学の卒業生なのだ。
当時、フィリピンは大学に出ても就職がないといわれていた。
海外に出稼ぎに出るか、国内ではあまりいい仕事にありつくことはできないらしい。
給料は日本の1/10ほど。
そうした状況を打開して強い経済を作るため、
フィリピン大学を卒業した人たちがその中枢を担っていくのだろう。
同じ大学生とはいえ、改めて学歴の格差を感じるとともに
フィリピン大学の学生の担う役割についても考えるものがあった。
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