夢の島々ハンドレッドハイランド
マニラから北西へ約250キロの
イロコス地方にあるハンドレッドアイランドというところへ行った。
良かったのはなんといっても海がきれいだったこと。
透き通る水とトロピカルカラーの魚だけでも見る価値はある。
まさに思い描いた南国のビーチ。
そしてその名のとおり、無数の島が岸からも確認できる。
雰囲気的には瀬戸内の感じもするので、
日本人としては海辺の景色として、なんとなく親近感がある。
そんな楽園のような場所なのだが、そこにたどり着くまでが大変だった。
今回は日本には車検があって本当によかった~と思わせる出来事。
そう、車のトラブルである。
ハンドレッドアイランドへの出発の朝
今回もまた学校からの課外学習としてフィリピン文化を実体験させてくれるという。
課外学習多し!充実した海外ライフ!
さぁ、いつもどおり学校集合でジープで出発する。
周知のとおり寝泊りは学校なので、ノコノコと起き出してきて職員室のドアをたたく。
いつものジープには先生二人と留学バディのT君、私とコーディネーター、それからドライバーの計6人が乗り込む。
車内はすし詰め状態で1~2時間おきには休憩が必要だ。
マニラからハンドレッドアイランドまでは車で6時間以上の道のり。
実際、8時間はかかったと思う。
明け方に出て着いたのは午後3時ごろだった。
マニラを出たジープは一路、クラーク空軍基地を目指す。
(クラーク空軍基地での出来事は『これだけは知っておこう!フィリピンの歴史』を参照)
このあたりは前回のとき通ったので少しは見覚えがある。
長い道のり!頼りになるクルマと思いきや!?
走り始めて1時間程度。もう少しでクラーク空軍基地あたりかというころ、
ドライバーが路肩に車を寄せた。
(おそらく、トイレかな?それとも何か買ってきてくれるのかな?)
おもむろにボンネットを開けて、水を入れ始めた。
当時は自動車免許をとったばかりで車の知識はそれほどない。
まぁ、暑いフィリピンでは車ものどが渇くのかな~。
なんてのんきに考え、特に気にはしなかった。
少し時間を空けた後、車は今まで通り走り出す。
また1時間走ったころに水を補給する。
今度はやけに念入りに。
そのころになると太陽は完全に昇り、気温も急上昇。
エアコンがんがんにしないと暑くてしょうがない。
さらに北上。
一路ハンドレッドアイランドを目指す。
もう少し行くと、バギオに至るが、その手前で西に入る。
そのあたりでついに止まってしまった…。
車故障!助け合いの精神は美しい
自分ではもうどうにもならないとドライバーさんが必死に助けを求める。
責任を感じてくれているのだろう。
そういうとき、フィリピンの人は寛容だ。
近所の人が近くに自動車工場があると教えてくれる。
車をレッカーで引き取りに来てもらうことになった。
遠足はそれでもやめるわけにはいかない。
それほど学校から遠く離れた場所まで来ている。。。
横断歩道の途中で信号が赤になったような感じだ。
窓全開で助けを待つこと、30分。
フィリピン時間を考えると驚異的な速さだ!
ドライバーさんを見ると、ちょっとホッとした顔をしていた。
(それを見てこちらも安堵。。。)
急遽、自動車工場で代車(同じようなジープ)を手配してもらって、ようやく
ハンドレッドアイランドに到着!
長旅に対する癒やしがそこに!
そんな気分とは対照的にハンドレッドアイランドは晴れ晴れ。
見ているだけで満足できる、きれいな景色。
透明(海水)、緑(島々)、青(空)、黄色(魚)、赤(魚)…。
車のことを忘れさせるほどにみんな癒された。
私はまぁ、癒されないといけないほど何もしてないのだが。。。
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