教会通いで仲良くなったオーストラリア人。
ロッククライミングに連れて行ってやるということで
またまた車で迎えに来てくれた。
彼はぶっ飛んだ車に乗っていた。
愛車はドイツ製フォルクスワーゲンのビートルだ。
パッと見は愛嬌のあるフォルムでかっこいい。
しかし、中に入ると、まず目を引くのが床。
カーペットはとことん剥がれて、地面が見える。
そう、大きな穴が開いているのだ。
もちろん、そんな車に乗るのは初めて!
若いからか、危険や不安はなく、そんなもんかと思い、乗り込んだ。
そんなボロ車なので、すぐに走り出すはずがない。
一旦止まると、エンジンもストップ。
すぐにエンジンはかからない。
何度かけても
「ガッシガッシガッシガッシ…」
かかる気配がない。
そうなると、みんな降りて車を押す。
下り坂だと楽だ。
そこでエンジンをかけるとけたたましくエンジンが回る。
良く高度経済成長期に聞いた話だ。
「押し掛け」
車検がない国のたくましさを見た気がした。
そして、ドイツ車の偉大な姿!
多少へこたれても長く乗り継がれる名車。
私は電気自動車ではない、地球への環境に配慮した車を見た。
これこそが究極のエコカーだ!
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