
留学の第一目標は英語を上達させることですよね。しかし、「英語の上達」だけで目標としては十分でしょうか??
今回は成功する留学の目標について考えてみたいと思います。
留学について私の話を少しだけ…
私の後悔を少し話します。
私は学生時代に留学していました。今思えば、明確な目標のない挑戦でした。初めての海外、初めての海外生活、初級レベルの英語。。。初体験の要素が多過ぎたようにも思います。英語の必要がない日本より本場で勉強したほうが身に付くでしょ! という考えが留学の根っこにあったようにも思います。
結果、海外生活には満足したものの、肝心の英語力はというと、海外で生活するのに最低限のレベルにとどまりました。思い返してみれば留学する前に明確な目標を立てることがなかったのです。そうなると、成功も失敗もありませんよね。
文字にすれば当たり前ですが、今回は私の反省も含めて留学の目標について書いていきたいと思います。
大人留学に一番必要なものは明確な目標
大人留学は学生留学とは違って、一度社会に出て働いてから留学するというものです。つまり、会社を辞めてから、もしくは休職してから留学をスタートさせるという方々ですので、学生時代に留学した私とは真剣度がおそらく違います。
「費用」「時間」を捻出して留学に臨む。大変な覚悟と努力です。だからこそ、目標設定はしっかりとして失敗のないように心掛けたいですよね。
大人留学の目標は何かを深く考えてみる
あなたは社会に出て覚えたことは何でしょうか?
「ルールや時間を守る」「全体を把握して自分の役割を把握する」「ミスを認めてリカバーする」と、いろいろあるでしょう。
多くの人は何かを行うときに「明確な目標を持つ」ことと「どうやって目標を達成」するかが大切だと思うのではないでしょうか。
例えば「英語をうまく話せるようになりたい」という、ふわっとした目標ではゴールがどこにあるのかがわかりません。それはずいぶん先のことかもしれませんし、すでにたどり着いてるのかもしれません。
もう一つ考えなければならないのは上達する手段です。まずは留学が本当に自分の目的に合った手段なのかを考えてみましょう。
明確な目標を考える① 留学って本当に必要??
留学という大きな人生の転機ですので、勢いというのは大切かと思います。しかし、それだけで決めてしまうのは危険です。ここはじっくりと根本に立ち返って、本当に留学する必要があるのかを考えてみてください。
英語がキャリアのステップアップで必要になる方もおられるでしょう。それは英語の検定試験で良いスコアが必要なのか、それとも資格が必要なのか。このあたりは合否がはっきりでるのでゴールがわかりやすいですね。しかし、わざわざ留学しなければいけないかは疑問です。日本のほうがむしろ検定対策の書籍などが揃いやすいでしょうし、オンラインでも対策は可能です。
日本での英語学習は充実しており、英会話は対面式・オンラインともにありますし、英語関連検定の対策講座も地域の商工会などで頻繁に開催されています。最近では英語学習アプリも多数リリースされており、特徴や価格、ユーザビリティなどで最適なものを選んで勉強できます。書籍は大型書店やamazonなどで購入できます。
目的が検定試験対策ならば留学する必要はないと言っているのではありません。海外に行って学ぶメリットもありまし、精神的なものもあるでしょう。日本では得られないものを留学で実現できるとしたら留学が必要ですよね。
では留学では何が得られるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
明確な目標を考える② 日本で勉強するのと何が違うの??
繰り返しになりますが、日本には英語を学ぶ手段がたくさんあります。ではなぜ留学して英語を勉強する必要があるのでしょうか。違う国の生活を体験したいならば、長期旅行でも良いかもしれません。留学でしか手に入らない英語とはなんでしょう??
・日常での英語を使用する頻度
なんといっても留学先では英語に触れる機会が増えるのが特徴です。
日本語を使って生活する日本とは違い、海外では常に英語を使うことになります。当たり前ですが、英語はコミュニケーションツールですから、他人と会話するのが英語になり、英語を使う頻度は日本よりも高くなります。
自然に自分との会話にも英語を使うことになったりします。日本では考えなくてもよいことを英語で考えるだけで英語力はアップしていきます。
・その国ならではの英語を学ぶ
私が留学で一番感じたのは生活の一部としての英語体験です。英語に限らず言葉というのは生活の上に成り立っているものなのだと気づかされました。つまり、英語を学ぶということは生活を知ることでもあります。
例えば、留学先のオーストラリアでスーパーに行って買い物をしました。広い店内に大きなショッピングカートを押しながら、英語で書かれた価格表示とラベルを見ながら、必要なものをカートに入れていきます。日本と違って商品一つ一つが大きい!洗剤は何カ月もつのかというぐらいのビッグサイズ! その国の生活や文化がまるごと体験できます。
現地の人と触れ合う機会があれば特有の発音を耳にすることもあります。日本語にも大阪弁や広島弁があるように英語にも国や地域によって方言があります。日本で習った正しいイギリス英語がアメリカでは違うと言われたり、発音の違いを矯正されたりします。これも留学ならではの魅力ですね。
・緊張感が支える学習環境
渡航後の数週間は海外にいるという非日常感が緊張感を生み出します。本来の留学の目的を常に念頭に置いて勉強や生活に慣れることに軸足を置くことができます。自然とプレッシャーがかかり、英語を勉強する雰囲気になります。
勉強嫌いの私からすると、机の上にスマホや漫画があるとどうしても手が伸びてしまい、あっという間に1時間がなくなってしまう。そういう経験って誰でもありますよね!?勉強をする上で大切なのはいかに緊張感をもって集中できる環境を作れるかは意外と大切。
自分で選んでやって来た留学ですから環境が整っていないなどと言い訳はできません。しかし、英語を勉強するという、一つの明確な課題があると学習への意欲は高まります。
・一緒に英語を勉強する仲間の存在
語学学校には多国籍のクラスメイトがいます。授業中の仲間という面のみならず、勉強の相談、友人、生活・アクティビティのパートナーとしてなど、さまざまな場面で協力していくことになるでしょう。日本人同士でなく、他の国のクラスメイトと話すことで、授業で使う以外の英語を話すことになります。
この経験は留学ならではのものといえるでしょう。英語といってもビジネス上だけで話されるものではありません。生活をする上で話すことも増えていきます。初めは辞書を調べながら、検索をしながら、口にしてみる、それを続けていくと自然と口から英語がでるようになる、その繰り返しなのだと思います。
しかし、なかなか外国人とは話すのが不安だなと思う人はしっかりと準備をしていきましょう。
明確な目標を考える③ どうなったら成功でどうなったら失敗??
留学が必要だという結論に達した方は今度は目標を決めていきます。
明確な目標が決まっていない場合、成功も失敗も評価することはできません。なぜなら、基準(=目標)がないので、良い悪いが判定できないのです。どこまでにどういう目標をクリアしておくとよいかが明確になってきます。
仕事に生かせるよう「英語力を全体的な底上げする」という目標はどうでしょうか。その方には具体的な目標を作るようにお勧めします。
ちょっと話はずれますが、病気やケガをした方のリハビリテーションというものがあります。目的はそれぞれで設定するようです。例えば、脳梗塞で半身麻痺の主婦の方の場合「一人で買い物がいけるようになりたい」とか「洗濯物が干せるようになりたい」といった実用的なものです。その目標に向かってリハビリメニューが組まれていくのです。
リハビリのように具体的に考えてみましょう。
「外国人との商談であいさつぐらいは英語で話したい」
「ビジネスで必要な専門的な単語やフレーズをスラスラ言えるようになりたい」
「ah~とかuh~とか日本語から英語に変換する時間をなくしたい」
といったように、英語のレベルや必要な英語力はさまざまです。
こうした目標が明確であればあるほど、勉強する方向性がはっきりと決まってきます。
・成功・失敗の基準を作ってみる
一番大切なのは自己評価ではないかと思います。
具体的な目標を作って、どれだけそれをクリアしたかは自分にしか分かりません。
厳しい目で見ながら目標達成に向かって進んでいきましょう。
そのほか数値化できるものに「出席率」と「テストの点数」があります。どちらも合格点(パーセント)を設定しておきましょう。これは簡単ですね。出席率は100%、テストも100点を目指していき、できなかった場合は原因を探って改めることが大切です。このあたりは言うまでもありませんよね。
学校によっては上のクラスへの進級などもあるでしょう。ある程度、英語のレベルが上がれば可能となります。留学期間の中でどのクラスまで進級するのかの目標を立てるのも良いでしょう。
明確な目標を考える④ 自分が求める成果は留学だけで出せるの??
留学は万能ではありません。留学したからといって目標がすべてクリアできるとは限らないのです。ではどうすればよいか?それは留学前後でもしっかりと英語の勉強を継続することです。英語はすぐには身に付きません。身に付いたものもアップデートが必要になるかもしれませんので、日々の更新作業が必要です。
・スケジュールの重要性
留学する前に目標を立てることの重要性はお伝えしたとおりですが、目的達成するためのスケジュール立てもまた大切です。目標から逆算して考える工程表を作っている段階でわかってくることがあります。それは留学期間内の勉強では目標が達成できないかもしれないということです。
日本でできることは日本でやっておく。留学前の助走学習が、留学での成功をより達成しやすいものへとしてくれることでしょう。留学後は身に付けた英語をより染み込ませるような復習作業が必要です。
そうした留学前後の英語学習もスケジュールに入れて考えましょう。
まとめ
目的はしっかりしてくれば、後はそれを忘れないようにすることも大切です。
「初心忘るべからず」
勉強しない人が周りにいれば、その考えに流されることもありますし、文化の違いに気持ちが滅入ってしまう、ホームシックにかかるなど、さまざまな状況が初心を忘れさせることになります。
常に自分を厳しい目で見ながら、目標が達成できるかを確認しましょう。
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