2.95ドルカレーの幸せ

オーストラリア留学日記

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20年前のオーストラリア…。
なかなか日本食にはありつけなかった。

日本食といっても今のように丸亀製麺や吉野家などの外食チェーンはない。
ラーメン屋すら少なかったように思う。

最初に行った日本食レストランは親子丼がOYAKUDONだったし。
多くは、なぜか日本食にキムチがついてくる。

そう、日本人は母なる味「ザ・日本食」に飢えている。

ある日、クラスメートが教えてくれた。

ブリスベンのダウンタウンにあるショッピングモールで
カレーが売られていると。

お値段なんと2.95ドル!

さらに週末のみの販売で、朝早くに行かないと売り切れてしまうというレアもの。

週末のごちそうだそうだ。

実は子どものころはカレーの大きなごろごろ野菜が好きじゃなくて
それほど食べたいものではなかった。

しかし、ブリスベンではお惣菜系はとにかく高くて味もいまいち。

これはノーチョイス。
安い日本食をゲットしに行くか!

モールでは少し探し回った。
どこに売っているのか聞かなかったので、すぐに見つからなかった。

そうして5分ほど捜し歩いた結果、小さなカウンターに売られた
小さなカレーを見つけた。

早速購入する。

量はそれほど多くはないのだが、なんといっても安いし、まあまあの美味しさ。
貧乏留学生にとってはスターになる逸材だ。

その日から週末はひたすら早起きすることに…。

そうして、あることに気が付いた。
売り切れていると腹が立つぐらいまでカレーのポジションが上がっていることを。

ブリスベンで生き抜けたのはカレー様のおかげです(笑)。

【次回】ブリスベンに父が来た

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