サンドイッチの教会

オーストラリア留学日記

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ある日、日本人の留学生から教会に行こうと誘われた。

教会というと、言わずと知れたキリスト教である。

オーストラリアに来てからというもの、それほど宗教を感じたことはなかった。

JETROのホームページによると、
キリスト教は43.9%でうち、カトリックが20%、聖公会が9.8%だという。
そして無宗教が38.9%とかなり多いのがわかる。

それほど教会が目立っていなかったのはそのせいか。

という自分はというと、実は昔キリスト教系の幼稚園に通い、大学は聖公会系だった。
お祈りや讃美歌など、少なからずキリスト教の教えが沁み込んでいるのである。

日本にいるときは、キリスト教はもちろん宗教に関してそれほど深く考えたことがなかったし、宗教について考えなかった。
しかし、こうやって教会に行く日が来るなんて。
不思議な縁を感じる。

朝早く車で迎えに来てくれるということなので、家で待つことにする。
しばらくして一台の車が家の近くで止まったので急いで駆け寄る。
友達がワーゲン・ビートルから降りてくる。

今回はオーストラリア人の友達も一緒に教会に行くということで
その車に乗せてくれるということなのだった。
一通り、語学学校で習ってきた挨拶と自己紹介をする。

すぐに車は出発した。
見覚えのある道からどんどん離れ、知らない道を走る。

教会は大学キャンパスの敷地内にあった。
芝生に囲まれた白くてきれいな教会だ。
厳かな教会というよりは講堂のような雰囲気があった。
学生がいっぱいで、中には年配の方もおられた。

すでにミサは始まっていたようだ。
後ろの方の空いている長椅子に腰掛ける。

残念ながら、教会の英語は全く分からない。
声が聞こえにくく、早い。そして聞いたことがない単語ばかり。

横を見ると、ぽかーんとしている顔が一つ。
日本人の友達もそう感じているようだった。

ミサの後は懇親会のようなものがあるらしい。
お昼も近いということで手作りサンドイッチが振る舞われるということだ。

無料で頂けるなんて!ありがたい!

あまり金を持っていない留学生としては大変助かる。
あまり目立たないように、さっといただく。

取り過ぎか?いや、神の許しを得ているぞ!
この機会を授けしは神なのだから。

とか、都合の良いように解釈して腹いっぱいいただいた。

感謝!

【次回】ラリアが誇る偉大なエコカー

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